2019年5月30日㈭ 7:00から行われた第2回能登七尾義塾の様子をレポートします!
第4期能登七尾義塾では「失敗の本質」を題材に、みんなで話し合ってみたい問いを共有しました。
今回は失敗の本質 序章が該当範囲で、序章では著者がこの本で述べたいこと、またなぜそれを述べたいのかが書かれています。
例えば、著者は第二次世界大戦時の日本軍の組織構造と執筆当時の日本企業の組織構造が類似していると指摘しています。それは企業のリーダーが自己の軍隊経験をいかそうとしていたことや経営のハウツー本が軍を肯定したように受け取れるものだったからです。著者はそこを前提とし、日本軍が第二次世界大戦のそれぞれの戦いで起こした「組織の失敗」から現代企業が得られる教訓を示唆するというのが「失敗の本質」を執筆した目的だと述べています。
第2回能登七尾義塾ではまず参加者がどのような心持でこの集まりに来ているのかをシェアするところから始まりました。
その後、各々が失敗の本質を読んで感じたことを話しました。
例えば、「上手な人ほどずるをするのはなぜか?」「個人が合理的判断をしたとしてもそれを全体で見たときに合理的な結果を導くことにならないことがある。第二次世界大戦ではそのようなことが起きていたのか?」「現代日本は”忖度”が注目されている。当時は忖度が起きていたのか?」といったようなものが感想として出てきました。
当日はそれぞれの感想を起点としてそれに呼応するように議論が盛り上がりました。
中でも、失敗の本質とは少し離れたテーマではありますが「若者は希望を持っているのか?」「価値を共有することはできるのか?」といった問いに対しての議論はとても盛り上がりました。
さて、次回は6月13日㈭ 7時からbancoにて行います!
「失敗の本質 1章 1&2」が該当範囲になります。
詳細はFacebookページをご覧ください!(こちら)
**書き手の感想**
みなさん、こんにちは。御祓川でインターン中の小林直史です。今回の能登七尾義塾で印象に残ったのは「個人の合理的判断が全体の合理的結果を導かない」というところ。
いま全国各地で移住促進の施策が行われています。自治体によっては施策が功を奏し、移住者が増えているところもあります。しかしその移住者は隣町から来た人で会ったり、周囲の人口を奪っているような構造になっていることもあります。
もしこのような状況が起こっているのだとしたら、全体として良い結果をもたらすためにはどうすればよいのでしょうか?
経済学では「神の見えざる手」というように市場では、個人の合理的判断が全体としても合理的な結果を導くとされています。しかし現実ではそうならないこともたくさん起こっているのでしょう。今回「失敗の本質」を題材とします。次回以降、具体的なケースを分析し、学んでいきたいところです。
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