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第4回は、「イケてる自治ができるまで:釶打&小牧の農村事例と都市事例」 がテーマ。
石川県七尾市にある自治力が高い2地区、「釶打」と「小牧」のまちづくり事例をお聞きしました。
ちなみにこの2地区はそれぞれ、釶打(なたうち)と小牧(おまき)と読みます。難読ですね。

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外部からの視点をむらづくりに

まずは釶打地区の村長とも言える、村田正明さんのお話から。
釶打地区のまちづくりは、平成4年にできた「釶打ふるさとづくり協議会」が担っています。
そのルーツは、昭和40年代後半まで遡ります。
林業衰退を背景とした過疎化が見えてきた頃、地区の有志が集い「釶打むらづくり推進会議」が設立したことが始まりでした。民間でまちづくりを進めてはや50年という地区です。

釶打のまちづくりはの特徴は、「大学生インターンを初めとした外部の視点」を取り入れていること。
毎年、耕作放棄地の実態調査・農作業・キリコ祭体験などに大学生が積極的に参加する土壌を持っています。



【データの活用と、住民との対話】

以前の小牧地区は住民同士の関係が希薄で話し合いの場でも意見が出ることは少なかったそうです。
足りなかったのは、"情報の共有"でした。

そこで、地区の情報誌を作成しました。
年齢別の人口データ、限界集落までの期限年数、中学生向けへ"自分の地区に将来残りたいか?"というアンケート・・・など、目を背けてしまいそうな情報を掲載し、正面から現状の共有を図ったそうです。

数字から読み取れる情報もありました。
またそれに加えて、情報誌を配布する過程で"孤立したお年寄り"がたくさんいることも明らかに。その事実を知ると、解決するために何かできないかと自主的に動き始める人も現れ始めました。

現状をしっかりと共有し合うという地盤があれば、小さな活動に賛同して協力する人も増えてくるのかもしれません。

お話いただいた北さんの「小さな単位を大きな単位にする」という言葉が心に残っています。

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【まちづくりには、まずは組織づくりから】

休憩をはさんだ後は、紹介いただいた事例を元に参加者の熱い議論が交わされました。
カラフルなポストイットが並びます。
釶打の大学生の事例ももちろん素晴らしいのですが、参加者のみなさんは、小牧の「情報共有」の話に強く共感されていました。もしかしたら、嫌なデータを共有することや話し合いの場を持つことの難しさを知っているからかもしれません。

盛り上がった後半戦は最後に、「組織づくり」の重要性の議論へと。
集落で取り組みを行なうためには、その組織が重要であるというお話です。

"組織作りの初めの一歩は、周りに信用されるために自分のことを話すこと"
先進事例であるお二人が最初にしていたことは、「話をする」ことでした。
そして実際に行動してみると周りの反応も変わり、それに続く人は自然に生まれてくるそうです。少しくらい見切り発車でも自分から動き始めてみることでまちも動き始める、それは釶打と小牧で証明されてきたこと。

イケてる自治の背景には、実はとってもシンプルな行動が眠っていたんですね。

 

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以上、第4回能登七尾義塾のレポートでした!

次回講座は、11月26日(木)19:00~21:00
御祓川大学メインキャンパスbancoにて開催します。ぜひ!

 

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