まちづくりは話し合いの連続だ。

こんなまちをつくりたい!言うのは簡単だけど、実現するのは大変。

まちづくりは、一人でやるものではなく、人々が話し合って決めていくことの積み重ねです。

ところが、会合に人が集まらない、一部の人にばかり仕事が集中してしまう、決まったことが実行されない・・・

などなど、まちづくりの現場は悩みに満ちています。

そんな迷走する会合を交通整理し、参加者の力を引き出しながら前に進めていく役割を「ファシリテーター」といいます。

ファシリテーター道場中級編は

まちづくりのワークショップだけでなく、会社の会議でも身に付けておきたい

ファシリテーターの哲学とスキルを理論と実践を通じて学ぶ全10回の連続講座です!

講師は、御祓川大学学長の森山奈美が務めます。

 


第5回「カードを使った情報整理」


 

7月25日に行われた第5回「カードを使った情報整理」の様子をお伝えしたいと思います。

前回より3週間空いての第5回ということで、久しぶりに道場の仲間が集まりました。

しかし、今回は参加できなかったメンバーが多かったため、いつもの半分ほどのメンバーで進めていきました。

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さて、今回はカードを使った情報整理ということで、皆さんもよく耳にしたことがあるでしょう。

「KJ法」について学んでいきます。

体験したことがある方も多いと思うのですが、KJ法について。本当にちゃんと理解していますか?

知っているつもりで、使い方を誤るとあまり効果が得られないことが多いので、まずは基礎を抑えていきましょう!

 


そもそもKJ法とは?


 

KJ法とは、川喜田二郎さん(イニシャルにちなんで KJ )が開発した発想法のことです。

データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめていく。創造的問題解決に効果があるとされる手法です。

アイデアを出したいとき、全体の意見の傾向を見ていきたいとき

発想を転換したい時などに使うとうまくいくことが多いです。

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○ KJ法のプロセス

 1.紙切れを作る

   付箋紙または、紙切れにアイデアを書いていきカードを作ります。

    ポイント

    ・1枚のカードに1つの意見

     一つの付箋紙に箇条書きしてしまったり人が多い。

     いくつも思いついてたら、どんどん新しいカードを作っていきましょう。

     頭で考えると文章にしてしまいがち。切り分けて要素で書いてもらいましょう。

    ・動きのある言葉で書く

     具体的なイメージが湧くような動詞を意識して、体言止めよりも「~しよう」などといった書き方をしましょう。

    ・付箋紙の使い方

     のりのついていない面に書くこと。のりの面を上にして記入する用にしましょう。

 

 2.グループ編成

   アイデアをグループごとにまとめてくくる言葉をつけていく。

   ※ここが一番難しいポイント。とにかく場数を踏みましょう!

    ポイント

    ・売れる本の目次を参考にせよ

     売れる本は、目次を見るとなんとなく本に書いてある内容がわかります。

     これがくくり方の参考になります。

    ・グループにしたがらない

     必ずしも2枚以上のグループにまとめいといけないわけではありません。

     勇気をもって1枚のグループも作りましょう。

 

 3.A型 図解

   全体像をビジュアル化する。単に似ているものをまとめるだけではなく、グループ同士の関係性を見ていく。

   あるいは、図解されたものを見て新しい気づきが起こったりすることが多い。

    ポイント

    ・貼る位置を工夫しよう

     関連性のあるグループ同士をうまく配置していきましょう。

    ・A4の紙を活用せよ

     いきなり模造紙にまとめて図解するのって結構難しい。そこで使うのがA4用紙。

     A4用紙にグループ分けをした付箋を貼って、グループを自在に動かせるようにできるんです。

 

 4.B型 文章化

   まとめをもとに議論する

   よくある例として、3の図解までやって満足しまうことが多いですが

   まとめるだけでなく、図解されたものをもとに改めて議論することが実は重要なんです!

 

KJ法。わかっているつもりで知らなかったこともたくさんありました!

また、いろんな小技や理論を学ぶことができ、今後に役立つ知識をつけれたのではないでしょうか?

 


KJ法やってみよう!


 

毎度恒例となっていますが、理論を学んだところで早速実践編!

今回は、KJ法の実践ということでテーマを決めて実際にファシリテーとしてみます。

まずは、テーマを決めるアイデア出しから!(笑)

5分間で付箋紙にテーマのアイデアを書いていきます。

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この時のポイントは書いてもらうカードの枚数を指定したり、時間の調節をしたりといった工夫をしていくということです。

 

話すテーマのアイデア出しが終わり

テーマは「bancoへ地域の方に来てもらうためのアイデア」に決まりました!

早速、今回も受講生がファシリテートしながら、KJ法を実践していきます。

 


テーマ「bancoへ地域の人に来てもらうためのアイデア」


 

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まずは、紙切れ作り(カードづくり)を行っていきます。

ファシリテーターの指示に従い、10分程で5枚の付箋紙へアイデアを書いていきます。

考えながらの10分はあっという間。皆さん5つずつのアイデアが出そろいました。

次は、付箋紙に書いてもらったアイデアを一人ひとり順番に発表していきます。

1回、回ってくるごとに1枚の付箋紙を発表。似たアイデアを書いた人は、一緒に付箋を出していきます。

面白いコンテンツの発信や駐輪場整備、イベント企画など様々なアイデアが出ました!

 

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全員の付箋を出し終えたら、グループ編成をしていきます。

講義の場面で、ここが一番難しいというお話がありましたが、これが本当に難しい!

似ているようで似ていないカード、どの視点で見るかという見方を変えると

一つ一つのカードがもつ意味合いが変わってくるのです。どの視点でグループ分けするかの見極めが大切です!

 

グループ編成ができたら、全体図を描いていきます。

これまた、難しく、どのグループとどのグループを関連付けて書いていくかにとても悩みました。

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苦戦しながらもみんなで協力して図解を進めていきます。

実戦で経験するからこそ分かる難しさ。これも勉強ですね~!

 

ここで、講師からのサポートが入ります。

まとめ方やグループ編成についてフィードバックをもらいました。

しかし、グループ分けや図解のやり方は、やはり場数を踏むしかないです!

この道場を通してたくさん失敗した経験が後に生かされて行くのでどんどん失敗しましょう。

講師の手直しも加わって完成したシートがこちら

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きっちりまとまってそれらしいものができました~。

 

しかし、まだここで満足してはいけません!

図解で出来上がった全体図をもとに議論。どんな発見があったかシェアしていきます。

bancoに地域の方を呼び込むためにいったい何が必要なのか。

作業している間にも皆さん気づき始めていたのですが、来てもらうために重要なのは

シートの真ん中にある「地域の人を巻き込んで一緒に運営していく」という部分だと気が付きました。

いろんな発信や整備も大切ですが、それ以上に地域の方と一緒になって取り組める場所になること。

地域の方と一緒によりよくしていけるところが、bancoの魅力だということに気が付きました。

ちゃっかり講座を通してbancoの運営改善に協力していただいきましたが

とても有益な気付きを与えてもらうことができました。

今後さらにいろんな仕掛けをしていきたいと思います。

受講生の皆さんも実践を通して様々な気付きを得られたようよかったです。

 

以上、ファシリテーター道場中級編の第5回 講座レポートでした!

 

次回の講座は、8月1日(月)に「カードを使った情報整理2」を開催します。

KJ法も、とにかく実践あるのみ。次回は、どんどん稽古をしていきます!

 

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