2018年12月6日(木)18:00~21:00

特別講座『高校生と未来を作るシカケ』『震災ケーススタディ』

今回は、二部構成にて行われました!今日は、その講座の内容や様子をお伝えします。

 

~講師プロフィール~

一般財団法人Bridge for Fukushima 代表理事 伴場賢一

1970年福島県生まれ。銀行員、国際NGOでの途上国の緊急支援・開発援助などに長く携わる。東日本大震災発生直後に帰国し、数日後に現地入り。2011年5月に一般財団法人Bridge for Fukushimaを設立。長期化する復興には将来を担う若い世代の活躍が必要と考え、県内の高校生を対象にしたリーダー人材育成プログラムを開始。学校やNPO、企業などと連携しながら、様々な社会課題解決プロジェクトを立案・実施している。

 

第1部~高校生と未来を作るシカケ~

2010年3月11日に発生した、東日本大震災から8年たった今、福島は復興したと言えるのでしょうか?Bridge for Fukushima(以下BFF)で活動してきて、どういう状態を復興の終わりと言うのだろうということを考え続けている伴場さん。この講座では、伴場さんが高校生と一緒に取り組んでいる課題解決型のリーダー人材育成プログラムやこれからの教育、幸せの要素についてお話いただきました。

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地域が高校生に提供できるものとは?

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2020年から教育改革が施行される日本の教育制度。BFFは、実際に高校生が取り組めるリアルな地域の課題に対して、高校生と地域課題解決の実践プロセスを一緒に考え、伴走し、支援します。地域課題を解決しようとする時、いきなり解決策には至らないということを踏まえて、まず課題を設定し、背景や実態を深掘りする必要があります。そこから解決策を考え、実践し、そして評価する。このサイクルが課題解決力と人間力を成長させます。ここで大事になるのは、本気の大人の関与だと伴場さんは仰います。大人達が、自分の持っている知識や経験を提供し「本気で」取り組む。だから、そんな大人達を見ている高校生もまた本気で取り組むのだと。

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これからの教育に必要なこととは?

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これからの教育においては、今のような暗記→理解→応用、つまりKnowingに留まるものではなく、「Knowing→実践する(=Doing)→自分の在り方(=Being)を考える」教育こそが、高校生の人間形成の上で必要なプロセスです。その上で、BFFの経営マーケティングプログラムで大事にしているのは「分析→評価→創造」の三要素。創造する力を求められる社会で、正しく現状を分析し、評価のプロセスを経て創造すること。それは経営マーケティングや社会だけでなく、彼ら高校生自身の人生を創る過程にも活かせる力なのです。

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BFFがこのプログラムを通して高校生に提供したいこと

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それは「"幸せになること"を学ぶこと」だと伴場さんは語ります。"幸せになること"とはどういうことでしょうか?伴場さんは、アドラーが提唱する「幸せの3要素」を示します。

①自分を信じてあげられること(自己承認)

②他人を受け入れてあげられること(協働できること)

③他人に必要とされること(自分の居場所がみつかること)

BFFでは、この3要素を生むことのできる・提供できる場を目指して、大学生や社会人を効果的に巻き込みながらプログラムを運営しています。

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伴場さんの話が終わった後、受講者の皆さんからは質問や、教育に関するいろんな意見交換が行われました。特に「これからの教育」という話題に関しては、地元で学習塾を経営する参加者の意見も相まって、濃い意見交換が行われていました。



第2部~震災ケーススタディ~

第2部では、「福島ラーニングツーリズム~3.11福島県浪江町役場職員が直面した苦闘と苦悩~」という教材を使って、3.11の東日本大震災の追体験ワークをしました。
福島ラーニングツーリズムは、3.11震災当時に直面した困難についての浪江町役場職員へのヒアリング記録から作られた教材です。ワークでは、自分が当時の浪江町役場の職員という設定で、3.11からの日々をストーリーで追いかけ、その間に起こったいくつかの困難な出来事に対して「自分だったらその場でどういう判断をし、行動するか」という問いがいくつか投げかけられます。この正解の無い問いに対して、自分一人で、1問につき数秒で考えるという条件付きです。

 

私は、震災当時、テレビなどで報道されていたのは、地震や津波の映像ばかりで、そこでの被災者の様子などを目にすることはあまりありませんでした。当時、小学生だったインターン生国京は、映像の裏にある状況など、考えることも出来ませんでした。

こういう緊急事態に陥った時に備えて、町役場の職員という行政のあり方だけでなく、個人一人一人に向けても、それぞれの立場でどんな判断・行動をとるのかを考えさせられた講座になったのではないでしょうか

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伴場さん、ありがとうございました!

 

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