『本屋と地域のこれから〜予測不可能性を育む「場」の魅力〜』

2018年6月15日(金)19:00~21:00に、

特別講座『本屋と地域のこれから〜予測不可能性を育む「場」の魅力〜』

が行われました。

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講師を務めたのは、現代美術家/余白デザイナーのニシダタクジ(西田卓司)さん。ちょっと聞きなれない肩書きをお持ちのようです。

まずは自己紹介から。

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●講師プロフィール●—————————————————————————————————

ニシダタクジ(西田 卓司)さん

現代美術家/余白デザイナー NPO法人ツルハシブックス代表理事

1974年千葉県出身。新潟大学農学部在学中「畑はコミュニティの拠点になる」と直感し、1999年「まきどき村」を設立。毎週日曜朝、囲炉裏を囲んで食べる「人生最高の朝ごはん」を開催。その後出版社営業・長期実践型インターンシップ「起業家留学」の事業化などを経て、2011年新潟市に「ジブン発掘本屋 ツルハシブックス」を開店、同年「地下古本コーナー HAKKUTSU」(入場は29歳以下限定・地域の人が本を寄贈)をスタート。2015年から2018年まで茨城大学社会連携センターにコーディネーターとして参画しながら、東京・練馬「暗やみ本屋ハックツ」(10代限定の古本屋)などを立ち上げに関わる。

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前半戦〜ツルハシブックスの魅力にせまる〜

参加者のみなさんの自己紹介で30分が経ってしまったところで(笑)いよいよ全国テレビで放送された「ツルハシブックス」の特集映像も流しながら、実際にニシダさんが運営していた本屋さんの様子を探ります。

ツルハシブックスの面白さとして、「お客さんの主体性」が挙げられるでしょう。お客さんが主体的に本屋を使って場づくりをしていく。例えば、地元のお客さんがネギを持ってきて「ご自由にどうぞ」と置いていく。はたまた、昼になったら2階の事務所で昼食を作ってみんなで食べる。本屋なのに店員さんとお客さんが椅子に座って話をしている。本屋だけど、交流ができる場をそこを訪れる人が創り上げていくその様子は、ありふれたようで、実はとてもエネルギーに満ちた光景でした。

と、映像を見て感想をシェアしたところで前半は終了。

休憩を挟んで、後半に続きます。

後半戦 〜白熱のグループディスカッション〜

前半から席替えをして後半戦がスタート。

各テーブル4人ずつで、前半のお話を通して気になったこと、今度ニシダさんに聞いて見たいことを付箋に書きながら意見交換をします。

そして各グループから出た質問がこちら↓

35375787_1172296256246331_4185691186117214208_n.jpgメモ書きなのでわかりにくいのですが、とにかく多くの質問が出てきました。

各質問に答えながら、あるいは全員で考えながら、「予測不可能だから面白いんですよきっと」と語ったニシダさん。グループワークで出た「本屋に行く≠本を買う」ではないという気づきから、本屋であることの魅力を探り、そこに本が存在することというよりも、そこに行けば心惹かれる1冊に出会うかもしれない、何があるかわからないという予測不可能性こそが魅力なのではないかという一つの考察が浮かび上がりました。

それは本屋だけでなく、様々な「場づくり」のヒントになるのではないでしょうか。

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講座終了後も、本を真剣に選ぶ方、買っていく方、新しい会話があちこちで生まれる最高の空間となっていました!
インターン生矢巻は、bancoで『生きる本棚』が作りたくなりました!本で何かしたい、コモンスペースに本棚を作ってみたい、などなど…いろんな方と一緒に作り上げたいです。
地域の大人が10代に読んでほしい本を展示する…そんなこともやってみれたら最高なのでは…!!

そんなことを本気で考えたくなった、素晴らしい講座でした。

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