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こんにちは、御祓川大学プロジェクトインターン生の松梨です!
第5回のテーマは、「全国の公民連携って?」。
公民連携とは、行政と民間が協力して、より良い公共サービスを作ること。
全国の公民連携の事例をくわしく教えていただきました。
講師は、株式会社ぶなの森の太田殖之さん。
主に、まちづくりのお手伝いや、能登に移住したい方の支援を行われています。
【そんなに種類があるの!? 公民連携のいろいろ】
まずは包括的連携という手法。
横浜市と株式会社伊藤園は、「災害時における生活必需物資の供給協力に関する協定」を締結し、災害時に地域防災拠点などへ物資を供給する協力体制を組んでいます。
その他にも、茶葉の回収やリサイクル製品の提供等、環境保全に関わる取組も相互に連携して行っています。
<株式会社伊藤園×横浜市との包括連携協定(横浜市共創推進室HP)>
香川県の町立まんのう中学校の建設・運営にはPFIという手法が用いられています。
PFIとは、Private Finance Initiativeの略。
公共施工等の設計・建設・維持管理及び運営に、民間の資金とノウハウを活用し、効率的かつ効果的な公共サービスの提供を図ろうという考え方です。
まんのう中学校は、まんのう町と大成建設・ミズノ・リプネットが連携し、運営しています。
日中は中学校として子供たちが利用し、それ以外の時間は、体育施設をミズノのスポーツスクールとして活用しています。
プロアスリート選手を招いて、特別講義をすることもあるそうです。豪華・・・!
民間とタッグを組んでいるからこそ、可能なんですね。
その他にも公民連携の手法には、岩手県紫波町の「オガールプロジェクト」に見られるような、民間が企画・設営し、公共施設部分を行政へ売却する公有資産活用や、指定管理者制度、ネーミングライツなどが挙げられます。
【公と民のつなぎ役が重要!】
公民連携を実現するためには、中間支援の機能が必要です。
それにいち早く気付いた横浜市政策局は、「共創推進室」なる部署を設立し、コーディネート機能の強化に努めました。室長以外は民間企業から登用し、行政以外の風を積極的に取り入れています。
【もしも七尾市が企業と連携するのなら・・・】
義塾後半戦は、参加者同士での対話の時間。
今回も熱い議論が交わされました。
全国的な企業と七尾市が組むとどんなことが考えられるか、が対話のテーマ。
私が個人的におお!と思ったのが、ベネッセとの連携。
現在、大学の受験科目から英語が無くなり、評価がTOEICなどに差し替えられる流れがあります。
そこで、ベネッセと連携し、英語学習プログラムを作成、他地域に先がけて実施するというもの。
七尾市が日本の英語教育の最先端になったらと考えると、わくわくしますね!
中間支援組織の必要性は、対話の時間でも口々に聞かれました。
「土地と補助金はどの地域にもある。ニーズやノウハウ、機会を提供して、モデル化までできる中間支援組織が必要だ」という意見が出されました。
【地域と企業の足並みをそろえるということ】
「大きい会社が何かやってくれる」ではなく、地域側も企業に何か提供する姿勢が大切であり、地域側も連携する際の「お作法」を学ぶことが重要です。
一方的に何かを与え、何かを与えられる関係はうまくいきません。お互いが自立、協力することでより良い事業が行われるのだと感じました。
また、ただ単に企業と連携した、だけでは意味が無く、地域側にプロジェクトや課題があり、それを実行・解決するための連携にするべきです。
企業との連携を活発にするために、地域の課題やプロジェクトが明示され、お金が回りそうな仕組みが提案された総合計画を作ることが大切という結論となりました。
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以上、第5回能登七尾義塾のレポートでした!
次回講座は、12月10日(木)19:00~21:00
御祓川大学メインキャンパス「banco」にて開催!興味が湧いた方、是非ご参加ください!
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