<第2部>
そして、2人目の講師のご講演です!
本ブログでは、ポイントを抽出してまとめていきます!
■下村豪徳(しもむら かつのり)氏
株式会社笑農和(えのわ)代表。
1977年富山市の農家に生まれる。職業能力開発短期大学情報技術科を卒業し、
その後、大手製造業システム会社に就職、SEとして勤務。
2009年の事業分社化に伴い、営業企画部長・支店長を務め、2012年に退社。
2013年に、現在代表を務める株式会社笑農和を設立。
■スマート農業やスマート農業IoT/ICTが農業経営にどのように役立つのか。
~大量離農時代を目前にして~
水田に関して取り上げると、今【2017年から始まる大量離農時代】と言われています。
これは、農業者年齢70歳が、農業総人口の65%を超えることを表しており、
それに加えてさらに今後米価は下がると見込まれていることから、
多くの農業従事者が田んぼから手を引くと言われているのです。
すると、地域では、何枚もの田んぼを、
1つの農家が世話をしなければいけないという事態に陥り、
将来的には、どんなに小さな農家でも、平均作付面積30ha以上(東京ドーム6個分)を
担わなければならなくなるそうです。
そんな未来を見据えて、株式会社笑農和が掲げている目標は、
「100年後も、今の美味しいお米を食べられる未来へ」。
今のまま農業の衰退が進めば、将来、今と変わらない美味しいお米を食べることは
保証されないと下村さんは話します。
~今、食べている美味しいお米は、将来食べられないかもしれない~
皆さんも感じているかもしれませんが、
農業人口以外で昔と大きく変化している事の1つに”異常気象”があります。
極端な大雨が降ったり、4月でも8月並みの気温になったり、そんな日が近年多くなりました。
巧みな技術と経験を持っている人ならば、
そんな時でも稲が必要とするものを感じ取って対応することが出来ます。
だけど、このノウハウがない人は、
異常気象を読むことが出来ず、対応することは出来ません。
だからこそ、そういったノウハウは引き継がれていかなければならない。
スマート農業は、そんな優れたノウハウを蓄積し、将来に伝えていける。
~将来も変わらない美味しいお米を守るために~
こだわりをもってお米を育てている農家なら、
当然、手間暇をかければ、美味しいお米を作ることは出来ます。
でも、大量離農によって、
世話をする田んぼの枚数が100枚、150枚、200枚と増えていったら。。。?
すべての田んぼに同じだけの手間暇をかけることは出来ません。
当然、お米の品質は下がり、味も落ちてしまうでしょう。
でも、スマート水田という仕組みを整えることで、
その品質を落とさずにお米づくりが出来るかもしれない!
~スマート水田の仕組みを整える~
スマート水田では、以下のようなIoTやICT技術が活用されています。
■インターネット上で管理する農業作業日誌サービス
農家の皆さんの中には、農業作業日誌をつけていらっしゃる方も多いかと思います。
しかし、そこに記入している情報は、本当に今後必要になる情報ですか?
このサービスでは、今後皆さんが農業経営を継続していく上で必要になる情報が
既に項目化されており、それらの情報がノウハウとして蓄積されていきます。
参考:①「アグリノート」http://www.agri-note.jp/
②「畑らく日記」http://www.hata-nikki.jp/
③「農場物語」https://www.noujou.com/
④「アルケファーム」http://note.alchefarm.com/
■センシングセンサー
温度、湿度、水位、二酸化炭素濃度、日射、地温、土壌ECを、24時間体制で監視してくれる
センサーシステムです。畑の状況について知りたい時、いつでもスマートフォンで確認できて、
異常を感知すると、スマートフォンにお知らせしてくれるシステムです。
また、田んぼの水位の調整も、スマートフォンでの遠隔操作1つで可能に。
水位調整にかかっていた時間が大幅に短縮されることで、
田んぼの見回り等に時間を割くことが出来ます。
参考:①「paddywatch」https://field-server.jp/paddywatch/
②「みどりクラウド」https://midori-cloud.net/
③「e-kakashi」https://www.e-kakashi.com/
④「Sensprout Pro」http://sensprout.com/ja/
■その他
・ドローン
→水田の消毒散布、また、上空から畑を撮影したデータから養分分析などが可能に。
・ロボット
→収穫や田植え、除草ロボットが活躍。ロボットなら、夜間の人が働いていない時間に、
収穫ロボットが収穫をしておいてくれます。
このように、スマート水田では、IoTやICT技術を活用することによって、
今現在、お米づくりにかけている作業を効率化、ヒトの労力をカットし、
生産性をアップさせることが出来ます。
生産性が上がることで、生産者は、お米づくりの為の他の必要な作業や管理に、
時間を使えるようになります。
そして水田だけでなく、
この仕組みは今後、その他の農業や漁業の現場でも活躍が期待されています。
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<交流会>
2名のご講演の後、交流会が行われました!
交流会には、複数名の事業者さまから自慢の食品類をお持寄りいただきましたよ◎
のとししカレーパンや日本酒、自然栽培米ロールケーキ、焼き鯖寿司、イノシシ肉!!!
事業者さま同士の横のつながりを作る交流会では、小グループが沢山出来ており、
盛んに話が盛り上がっている姿が見受けられました◎
第2回目は、、、10/31(火)14:00~16:00です!
皆様のご参加をお待ちしております!
農林漁業者さんのお悩みプレゼンと、
中小企業者さんの「こんなこと出来るよ」プレゼンを行います!
お申し込みはコチラから!
https://goo.gl/forms/cUE7zVAE75HXVwbA2
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